巻き爪の分類

従来、巻き爪は学問として分類がされていませんでした。

ところが、巻き爪を矯正していく際に、様々なタイプの巻き爪に出会いました。

そこで、それらの中に、いくつかの異なったタイプが存在することが分かってきました。
それらのタイプの異なるものを分けていくことによって、いくつかの因子で、それぞれの因子ごとに分類しながら、全体像を作り上げてみました。
それらの因子を、次元という考え方で分けることによって、多次元での分類を行ってみました。

その結果、巻き爪には、その原因によって構造的に巻いているものと、時間とともに爪の下側が収縮するために巻いてくるものがあることが分かってきました。
更に、収縮が爪の横幅で全体的に起る場合と、一部で起る場合があることが分かってきました。

このようにして、巻き爪を分類することによって、その原因がはっきりしてきました。

また、原因がはっきり分かったことによって、その治療方法も、巻き爪のタイプによって最適なものを選択すべきであると考えるようになりました。

以下に、ツメフラ開発者が独自に考案した巻き爪の分類をご紹介します。

巻く位置(爪床を基準とする位置関係)

爪の正常の位置(爪床の位置)よりも

  1. 盛り上がって巻く巻き爪
  2. その位置のままでいる巻き爪
  3. かなりもぐりこむ巻き爪

巻き方(屈曲と彎曲(わんきょく))

巻き方には、円弧のような巻き方と、角ばった屈曲するような曲がり方をする巻き爪があります。(屈曲と呼ぶ)
屈曲する巻き爪では

  1. 1箇所で屈曲する巻き爪
  2. 2箇所で屈曲する巻き爪
  3. 3箇所で屈曲する巻き爪

と分けられます。

円弧のように巻く巻き爪では、全体的にほとんど同じ曲率半径で巻くタイプと、部分的に左右に偏って曲率半径を小さくしながら巻く巻き爪があります。(彎曲(わんきょく)と呼ぶ)

そこで、 彎曲する巻き爪では、

  1. 全体的に均一な曲率半径の巻き爪
  2. 片側に偏った曲率半径を持って巻く巻き爪
  3. 両側が、曲率半径が小さくなる巻き爪
に分けられます。

変形の仕方(構造的変形と経時的変形)

巻き爪をよく見ていくと、初めから変形しているものと、徐々に変形してきたものがあることが分かってきました。

  1. 根元からそのまま同じ形で、変形している巻き爪(構造的変形)
  2. 先端に向かって、徐々にに変形が強くなっていく巻き爪(経時的変形)

そして、これらの分類を組み合わせて巻き爪を考えていくと、

  1. 巻き爪の原因は、爪の下側のケラチンの収縮することが爪の曲がる原因と考えられる。
  2. ケラチンの収縮の仕方によって、全体的に均一に収縮する場合には、キレイに丸く丸まる。
  3. 部分的に強く収縮する場合には、その部分で、屈曲を起こす。
  4. 部分的であっても、その付近で、徐々に、曲率半径が変化するような収縮の仕方では、局所的に彎曲を起こす。
  5. 初めから、変形している巻き爪と、爪の下側が収縮することによって尖端で強く巻いてくるタイプが存在する。

ということが分かります。